大人になっても自転車に乗れない理由とは
大人になっても自転車に乗れないのは、主に下記の理由によるところが大きいです。
・うまく乗ることができず、練習をやめてしまった
・子どものときに乗る機会がなかった
・大人になってから練習することに恥じらいがある
うまく乗ることができず、練習をやめてしまった
大人になっても自転車に乗れない理由として多いのが、子どものときに練習したが途中で諦めてしまったケースです。
乗るためのコツを知らなかった、練習時間が足りなかったなどの可能性が考えられます。
子どものときに乗る機会がなかった
子どものときに自転車に乗る機会がないと、大人になっても自転車に乗れないケースがあります。
都会に住んでいたり、電車やバス通学であったりすると、自転車に乗る機会が少ないためです。
これまで自転車が必要でなかった生活を送り、自転車に乗る練習をしたことがない環境では、乗れなくて当然と言えるでしょう。
大人になってから練習することに恥じらいがある
子どもでも乗れる自転車の練習を大人である自分がやるなんて、と恥ずかしさを感じて練習できないケースもあります。
自転車は練習さえすれば乗れるようになるので、乗れないことは恥ずかしいことではないのですが、自尊心を傷つけられる気がして目を背けてしまっている状態です。
【大人向け】自転車の練習方法
大人になってから自転車に乗る練習をする人向けに、早く乗れるようになるための練習方法について解説します。
まずは苦手意識をなくす
自転車を乗ることに対して苦手意識があると緊張してしまい、うまく体をコントロールできなくなることがあります。
また不安や恐怖を感じていると落ち着きがなくなり、バランスを取りにくくなることもあるでしょう。
そういった場合は、足の裏が地面に届く高さにサドルを固定し、安心感を高めるとうまく乗れるケースがあります。
ペダルを外してバランスをとる
ペダルを外してバランスをとる練習には、自転車の運転感覚を身につける効果が見込めます。
子どもが自転車に乗る練習に利用している、キッズバイクと同じ考え方です。
ペダルを外すには専用レンチが必要ですが、安いものなら1,000円以下で購入できます。
専用レンチを使い、右側ペダルは反時計回り、左側ペダルは時計回りに回してペダルを外しましょう。
ペダルを外したら足で地面を蹴って進み、ある程度スピードが出たらサドルに乗り、足を浮かせます。
そのまま進んでバランスをとる練習をおこない、一定の距離を転倒せず乗れるようになれば、もう少しで自転車に乗れるようになります。
ブレーキを使って止まる
バランスをとれるようになってきたら、ブレーキを握って速度を落とし、止まる練習をします。
「ブレーキを使えば自転車は止まる」と頭と体で理解できれば、恐怖心は和らぎやすいでしょう。
ブレーキの多くは左右のハンドルにレバーが装着されているタイプで、左は後輪のブレーキ、右は前輪のブレーキとなっています。
ブレーキのかけ方は、まず左側のレバー(後輪ブレーキ)をやさしく握り、次に右側のレバー(前輪ブレーキ)をかけ、そのあとは両方のブレーキで調整します。
ただし一気にブレーキレバーを握り込む急ブレーキは厳禁です。
徐々にスピードを落としてから停止しないと、バランスを崩し、転倒する恐れがあるため注意しましょう。
スタンドを立てて自転車に乗る
バランスをとれるようになりブレーキをかける練習ができたら、外していたペダルを取り付けます。
次にペダルに慣れるため、スタンドが両立タイプ(スタンドを立てると後輪が浮くタイプ)の自転車があれば、スタンドを立てた状態でペダルを漕いでみましょう。
ポイントは、実際に自転車に乗る時を想定して進行方向を向きながら練習することです。
スタンドを立てた状態で練習すると、どのように脚を動かせば良いか、どのくらいのスピードでペダルを漕げば良いのかなど安全に確認できます。
できれば自分の感覚だけでなく、誰かに見てもらうとより効果的な練習になるでしょう。
ペダルのついた自転車に乗る
ここまで練習すれば、あとは最終段階です。
スタンドを外し、サドルに座ってペダルを漕ぎ出しましょう。
ただし自転車の操作に慣れるまでは、いつでも止まれるよう無理のない速度で走行することが大切です。
また、いきなりペダル付きの自転車に乗るのが難しい場合は、補助輪を付ける方法もおすすめです。
補助輪というと幼児用のイメージが強いですが、大人の自転車用のものも販売されています。
補助輪を付けて自由に自転車を漕げるようになると、自転車の運転に必要な要素はほぼ満たせていると言って良いでしょう。
自信がつくまで練習すれば、補助輪を外してもすぐに自転車に乗れるはずです。
自転車に乗る練習の際のコツとは
練習中に役立つコツやポイント、練習しても乗れなかった場合の方法について解説します。
リラックスした状態でバランスをとる
頑張って乗ろうという気持ちが強すぎると、体に余計な力が入ってしまい自転車にうまく乗れないケースがあります。
リラックスしないとバランスをとりにくいため、深呼吸をおこなうなど、気持ちを落ち着つかせてから自転車に乗るようにしましょう。
自転車に慣れるまでは肩の力が入りやすいので、腕を回すなど、肩を動かす運動をして余計な力を抜くようにします。
できることなら、念入りに柔軟体操をおこなうと、リラックス効果に加え、怪我のリスクが下がるでしょう。
ポイントは漕ぎ出し
自転車は漕ぎ出しが重要です。
スムーズな漕ぎ出しができれば、その後の運転はこれまでおこなった練習でうまくいくでしょう。
ペダルを上の方にセットして、力強く踏み込むと漕ぎ出しやすくなるため、落ち着いてペダルを調整し踏み込みましょう。
うまくペダルに力を乗せるためには、体も前に倒すと体重をかけやすくなります。
漕ぎ出しのペダルにかける足は左右のどちらでも良いですが、利き足でおこなうと力が入りやすいため、迷ったら利き足を使うと良いでしょう。
自転車教室を利用する方法もある
これまでの練習方法でうまくいかなかった、そもそもじっくり練習する場所や時間がない場合は自転車教室の利用がおすすめです。
一部の自転車教室は子ども向けと並行して、大人向けの教室も開催しています。
自治体などが開催する自転車へ安全に乗るための取り組みや、自転車販売店のイベントなど、無料で利用できる自転車教室もあります。
そのほか、本気で自転車に乗りたい人向けにマンツーマンレッスンを受けられる教室もあるので、近くの自転車教室をチェックしてみましょう。
大人の自転車練習に関するよくある質問
大人が自転車に乗る練習をする際によく出てくる質問に回答します。
主な質問は「練習場所」や「練習用の自転車」についてです。
自転車の練習場所はどこがよいですか?
練習を始めたばかりのころは、自転車のコントロールが難しいため、転倒したり思わぬ方向へ進んだりすることがあります。
したがって人があまりいない公園、広い場所を選んで練習しましょう。
ただし、自転車の乗り入れ禁止表示がある公園、公道や駐車場などでの練習は、交通事故につながる恐れがあるため避けましょう。
練習しやすい自転車はありますか?
家に自転車があれば、その自転車で練習するのが一番良いのですが、新たに購入する場合は運転しやすい自転車を選びましょう。
多くの人におすすめできるのは軽快車(通称ママチャリ)です。
軽快車は自転車の機能性を重視した設計になっており、頑丈なので安心して練習できます。
一方、折り畳み自転車やスポーツタイプの自転車は、運転しにくいタイプが多いため、初心者には不向きでしょう。
自転車はどうやって確保すべきですか?
今後、日常的に自転車を利用する場合は購入する必要がありますが、頻繁に乗る予定がないなら、購入を見送る人もいるでしょう。
また金銭的な理由から、新しく自転車を買えないケースも考えられます。
どちらにせよ、自転車を買わない場合は誰かに借りることになりますが、まわりに貸してくれそうな人がいないケースもあります。
そういった場合はレンタルサイクルの利用や、自転車教室へ参加し、自転車を貸してもらうと良いでしょう。
まとめ
大人だからといって、自転車に乗れるのが当たり前ではありません。
さまざまな事情により、自転車に乗れない人はたくさんいます。
しかし自転車は練習すれば乗れるようになる可能性が非常に高い乗り物です。
本記事を参考に、自転車に乗る練習を始めてみてはいかがでしょうか?
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