• こんにちは。ちょこっと共済ライターチームです。
  • この記事で分かること。
  • ・自動車の任意保険に入らない場合のリスクやデメリット
  • ・逆に加入した場合の得られるメリット

まとめ

自動車保険の任意保険に加入しないと事故を起こした際に、「高額な賠償請求に対応できない」「物に対する損害が補償されない」「自分の車の損害も補償されない」「自分や同乗者の怪我などが補償されない」と様々なリスクがあります。
加入すると、上記の補償に加えて事故対応を専門家に任せることが出来たり、ロードサービスが付帯していたりとメリットがあります。
自賠責保険の補償だけで安心せずに、任意保険や自動車共済で万が一に備えておくことが重要です。

ちょこっと共済は、東京都の39市町村が共同で運営する公的な交通災害共済で、交通事故に遭い治療を受けた会員に対して見舞金を支給する制度です。
500円から加入出来ます。万が一の事故に備えてご検討ください。

警察庁の発表 によると、2022年の交通事故の発生件数(速報値)は30万1193件、負傷者数(同)は35万6419人でした。
近年は減少傾向にありますが、それでも年間30万件を超える交通事故が発生しています。万が一に備えて自動車の運転者は「自賠責保険」への加入を義務付けられていますが、それ以外にも任意で加入できる保険があります。
この記事では、任意の自動車保険について解説します。加入しなかった際のデメリットや、加入で得られるメリットなどもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

自動車保険とは

自動車保険とは、自動車に関連する予期せぬ事故や損害が発生したときに備えて加入する保険です。事故を起こしてしまった場合に、契約によって決められた範囲内で損害を補償する保険金が支払われます。自動車保険には、法律で加入が義務付けられている「自賠責保険」と、自分の意思(任意)で加入する保険があります。

自賠責保険

自賠責保険の正式名称は、「自動車損害賠償責任保険」です。被害者側への最低限の救済を目的としたもので、法律で自動車の所有者に加入が義務付けられています。車検(自動車検査登録制度)を通すには加入が必須であることから「強制保険」とも呼ばれ、自賠責保険が切れたまま公道で運転すると厳しい罰則が科されます。 複数の保険会社が自賠責保険を提供していますが、保険料や補償内容は法律で定められており、どの保険会社で加入しても同じです。

任意保険

任意保険とは、先述したとおり、任意で加入する保険です。自賠責保険の対象は、自動車事故によって他人の身体に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った場合に限定されています。そのため、相手の自動車の修理費用や自分の自動車の修理費用、自分の怪我の治療費などは、補償されません。それらの自賠責保険ではカバーできない分の補償をまかなうのが、任意保険の役割です。 複数の保険会社がさまざまな任意保険を提供しています。保険料や補償内容も商品によって異なります。

任意保険に入らないと起こるデメリット

自動車保険には、自賠責保険と任意保険の2つがあることを紹介しました。ここからは、任意保険に加入しなかった場合に起こり得るデメリットを3つ紹介します。

高額な賠償請求に対応できない

自賠責保険の補償額は、限度額が決まっています。怪我の補償は、被害者1名につき最大120万円。後遺障害の補償は、常に介護を必要とする場合(後遺障害1級)最大4000万円、随時介護を必要とする場合(後遺障害2級)最大3000万円。死亡の補償は、被害者1名につき最大3000万円で、この金額を超えるような高額な賠償請求に対応できません。 十分な補償額のように感じるかもしれませんが、対人での事故の賠償額が1億円を超えるケースもあります。任意保険に未加入の場合、自賠責保険の補償ではまかないきれなかった分は、自分で支払うことになります。

物に対する損害が補償されない

自賠責保険の補償は、「対人」に限られています。そのため、ぶつかってしまった相手の自動車の修理費や、その接触の反動で壊してしまったガードレールや電柱、コンクリート壁、建物の修理費などは、自賠責保険では補償されません。つまり、任意保険に未加入の場合、対物賠償は全て自分で支払うことになるのです。自動車は軽い接触であっても物を傷つけてしまい、数十万円の修理費が発生することも多くあるため、注意が必要です。

自分の車の損害も補償されない

自動車事故で壊れる「自動車」は、相手の自動車だけではありません。自分の自動車も破損します。この自分の自動車についた傷やへこみなどの損害も、自賠責保険は「補償外」です。任意保険に未加入の場合は、この修理費も全て自分で支払うことになります。

自分や同乗者の怪我などが補償されない

先ほど、「自賠責保険の補償は対人に限られている」ことを解説しましたが、自賠責保険は被害者救済のために加入が義務付けられている保険であるため、加害者側の怪我などは「補償外」となっています。つまり、自分が怪我した場合だけでなく、自分の自動車に乗っていた人(同乗者)が怪我した場合も、補償されません。任意保険に未加入の場合、自分や同乗者の治療費も全て自分で支払うことになります。 「十分に注意して、安全運転しているから大丈夫」と考えている運転者もいるかもしれませんが、たとえ時速40キロメートル程度の速度であっても、接触・衝突による衝撃は非常に大きくなります。そのことを考えても、任意保険に未加入の状態は、万が一の備えとして「心細い」といえるでしょう。

任意保険に入るメリット

一方で、任意保険への加入には、どのようなメリットがあるのでしょうか。代表的なものとして「自賠責では対応できない事故に備えられる」「事故時の対応を任せられる」「ロードサービスが付帯している場合が多い」「自分に合った保険を選べる」の4つを紹介します。

自賠責保険では対応できない事故に備えられる

任意保険に加入することで、自賠責保険では対応しきれない事故に備えることができます。任意保険の商品(契約内容)によって異なりますが、補償金額は自賠責保険よりも大きく、自賠責保険の補償で足りなかった分を、任意保険の補償でまかなうことができます。 また、補償対象範囲も、自賠責保険より広いのが一般的です。例えば、自賠責保険で「補償外」だった、自動車、電柱やガードレールなどの公共物、建物といった対物への補償に加えて、自身や同乗者の怪我に対する補償にも対応できます。

事故時の対応を任せられる

事故を起こしてしまったときの対応は、安全確保と救急車の手配だけではありません。相手との示談交渉が必要になります。 任意保険に加入していれば、示談交渉は基本的に保険会社が相手方の保険会社と進めてくれます(例外として、100%相手の責任による事故は保険会社に示談交渉を任せられない)。さらに「弁護士費用特約」が付帯している保険であれば、弁護士に交渉を依頼したときの費用も補償されます。

ロードサービスが付帯している場合が多い

任意保険には、ロードサービスが付帯している場合が多いです。事故で自動車が破損してしまった場合は、レッカー車の手配、そして帰宅するための交通手段、代車も用意する必要があります。任意保険には、これらを代理で手配してくれるサービスが付帯していることが多いです。事故を起こしてしまうと、なかなか平静ではいられません。そのようなときに、これらを代行してくれるのは、非常に心強いことでしょう。

自分に合った保険を選べる

補償限度額や補償範囲が決まっている自賠責保険と異なり、任意保険は、さまざまな保険会社やプランの中から、自分に合ったものを選ぶことができます。中には、運転していないときの事故についての損害や弁護士費用を補償してくれたり、自転車で走行中に歩行者に接触して怪我を負わせてしまったケースにも対応していたりするなど、広い範囲を補償してくれるものもあります。 自動車を運転する頻度や家族構成などを踏まえて適切な保険を選ぶことで、万が一への心強い備えになります。

任意保険を選ぶ際のポイント

自動車保険(任意保険)を選ぶ際のポイントは、「保険料」「補償内容」「事故対応サービス」「ロードサービス」などを比較して選ぶことです。特に、補償内容が充実しているほど保険料が高くなるため、補償内容と保険料のバランスは重要になります。 また保険には、電話やインターネットで申し込める「ダイレクト型」と、代理店を通じて申し込む「代理店型」があります。一般的にダイレクト型の方が、保険料を抑えることができる傾向があります。 その他にも、自動車保険のように任意で加入できる「自動車共済」への加入を検討するのもおすすめです。自動車共済は、掛け金(保険料)が割安で、しかも、掛け金の一部が割戻金として戻ってくるというメリットもあります。

まとめ

安全な運転を心がけていても、一瞬の判断ミスなどで起きてしまう交通事故。起こしてしまうと、多額の賠償が発生して、人生が一変してしまうかもしれません。自賠責保険の補償だけで安心せずに、任意保険や自動車共済で万が一に備えておくことが重要です。

ちょこっと共済は、東京都の39市町村が共同で運営する公的な交通災害共済で、交通事故に遭い治療を受けた会員に対して見舞金を支給する制度です。
東京都の市町村に住民登録のある方なら年齢・健康状態に関係なくどなたでも加入することができ、会費は年額1,000円または500円と大変安価です。
万が一の事故に備えて、お守り代わりにぜひご加入されてはいかがでしょうか。