久しぶりの運転で気をつけたい注意点
久しぶりの運転の際は意識して以下のような注意点を押さえておくと、安全性が高まりトラブルを避けやすくなります。
車の操作方法忘れ
久しぶりの運転では発進手順、ライトや方向指示器の操作、ギア操作などを忘れてしまっている可能性があります。
準備が十分でない発進や走行中の不慣れな操作、ギア操作ミスなどは、周りに迷惑が掛かるほか、事故につながる恐れがあるため注意が必要です。
エンジンを切った状態で、運転に必要な一連の動作を覚えているか、操作する箇所に触れ確かめながらシミュレーションしましょう。
運転技術の低下
普段運転していないと、まっすぐ走る、右折、左折などの基本動作や、駐車、高速道路の合流など運転技術が低下している可能性があります。
車間距離の維持、右折・左折時の安全確認、的確な駐車、高速道路でのスムーズな合流は安全に運転するために必要な技術です。
運転技術に不安がある場合は、練習して腕を磨き感覚を取り戻しましょう。
サイドミラー・バックミラーの確認漏れ
走行中はサイドミラーやバックミラーを見ながら、周りの車や歩行者などがどのような行動をとっているのかを把握することが重要です。
しかし久しぶりに運転する場合、それらの確認を怠ってしまう可能性があります。
また、安全に運転するためにはサイドミラー、バックミラーの確認はもちろん、目視での確認が必要です。
「誰もいないはず」などの思い込みを避け、注意深く確認しましょう。
道路標識の意味
普段、車の助手席やタクシー、バスに乗っていたとしても、運転していないと道路標識の意味を忘れてしまっている可能性もあります。
道路標識に従って運転しないとトラブルや事故につながるケースもあるので注意が必要です。
また、道路標識がわからないまま運転すると、道路交通法に違反する可能性があるため、忘れている場合はインターネット等で確認しましょう。
運転に対する恐怖心
久しぶりの運転に恐怖を感じるのは、ごく自然なことでしょう。
しかし恐怖を感じていたとしても、運転するときはシーンに応じて冷静な判断が要求されます。
怖いという気持ちが強すぎて、判断を誤ると事故につながる可能性があるため、まずは運転を近距離だけにして恐怖心を克服するなど、慣れるまでは無理をしないことが大切です。
久しぶりに運転するときの手順
確認の意味を込めて、あらためて運転するときの手順を解説します。
久しぶりの運転だと抜け落ちている項目がある可能性もあるため、必ずチェックしましょう。
1.道路標識・道路交通法の復習
運転操作の前段階として、道路標識や道路交通法の復習を行います。
道路標識や道路交通法は、免許更新の際に配布される冊子やインターネットで確認することができます。
とくに以下のような、よくある標識や間違えやすい標識はしっかり把握しておきましょう。
・速度制限
・一方通行
・右左折禁止
・駐停車禁止
・車両進入禁止
また安全に運転するために、よく通る道や近所にある道路標識を確認しておくのも大切です。
ただし道路交通法は改正されることも多いため、最近の変更点も確認しておく必要があります。
2.発進手順の確認
ここからは発進の手順を解説します。
以下の順に操作し、周りの状況を確認してから車を発進させましょう。
・シートを調整してシートベルトを締める
・サイドミラー、バックミラーを調整する
・パーキングブレーキがかかっていることを確認する
・オートマチック車の場合、ギアがパーキング(P)であることを確認する
・マニュアル車の場合、ギアがニュートラル(N)であることを確認する
・ブレーキペダルを踏みながらエンジンをかける
・ブレーキペダルを踏んだままパーキングブレーキを解除する
・ギアをドライブ(D)に入れ、ブレーキペダルから足を離しアクセルペダルを踏む
3.走行中の操作を確認
走行中に行うライトや方向指示器、駐停車時などの操作方法について解説します。
ヘッドライト等のライトは、夜間や早朝に安全な運転を行うためには必須の機能です。
しかし周りが街灯や照明などで明るい場合、点灯させるのを忘れることもあるため、自分の車が点灯状態にあるのか注意する必要があります。
また右折、左折時の方向指示器の操作や駐停車時のハザード操作なども、トラブルや事故防止のために大切ですので、正常に作動するか確認しておきましょう。
走行中の安全確認のためにも、これらの操作方法や使用するタイミングなどを復習しておくことも大切です。
4.車載機器の操作方法を確認
運転に集中するには、エアコンやカーナビなどの車載機器の操作方法を確認しておく必要があります。
車載機器を運転中に操作すると周囲の状況が把握しにくくなり、危険な状況に陥るケースもあるため、できるだけ発進前や停車中に操作するようにしましょう。
事前に目的地をカーナビに設定しておけば目的地までのルートを案内してくれるので、運転に集中することが可能になり、余裕を持った運転に役立ちます。
久しぶりに運転するときに守りたいポイント
久しぶりの運転だからこそ守りたいポイントを3つ紹介します。
安心して運転するためにも、これらのポイントを押さえておきましょう。
ポイント1.運転免許証を確認する
普段運転していない人は運転免許証を常に携帯していないことが多く、久しぶりの運転の際に免許証を用意するのを忘れてしまう可能性があります。
免許不携帯は反則金3,000円の違反行為となるため、出かける前に、必ず免許証を携帯しているかチェックしてから車に乗るようにしましょう。
ポイント2.運転に慣れている人に同乗してもらう
慣れるまでは1人での運転を避け、運転に慣れている家族や友人に助手席へ乗ってもらいましょう。
たとえ想定外の出来事に遭遇し混乱してしまっても、運転に慣れている人なら落ち着いて指示を出してもらえる可能性があります。
しかも疲れたときなど、途中で変わってもらうことも出来るため、初めての道でも安心して運転できます。
ポイント3.運転しやすい服装で乗る
上手に運転するためには、身体を動かしやすく運転しやすい服装で乗ることも大切です。
動きが制限されてしまうジャケットや、革靴、ヒール、サンダルなどは避けましょう。
身体に合った柔らかい服、底の薄いスニーカーなどを着用すると運転がしやすくなります。
動きやすく運転に適した服装を着用することで、とっさの動きにも対応できる可能性が高まります。
久しぶりの運転で不安なときの対策
しばらく車を運転していないと、「以前のように運転できないのでは?」などと不安に感じることもあるでしょう。
そこでここからは、不安を解消する方法を4つ紹介します。
ペーパードライバー講習を受講する
運転に対して恐怖心が芽生えてしまっている場合、自動車教習所のペーパードライバー講習を受講して練習する方法がおすすめです。
運転のプロである教官のアドバイスや、運転のコツを教えてもらうことで運転に自信がつき、恐怖や不安を克服できる可能性があります。
また練習には自動車教習所の教習車が使われるため、自分の車がない人にも向いています。
警視庁の運転コース開放を利用する
警視庁ではペーパードライバーなどの運転に自信がない人向けに、運転免許試験場の運転コースを開放しています。
開放されている場所は、府中運転免許試験場と鮫洲運転免許試験場です。
車両は持ち込みで練習時間は1人1日1時間、コース使用料が2,000円、傷害保険料が200円となっています。
東京都在住の人が対象で、練習する日の1カ月前から前日まで電話予約により申込むことができます。
通り慣れた道や広い道路で練習する
公道での練習は、家の近所などの慣れた道や、広く交通量の少ない道路で練習すると良いでしょう。
とくに交通量の少ない朝方はおすすめです。
夜間や深夜も交通量が少ない点においては練習向きですが、視認性が低いため避けたほうが無難と言えます。
無理をせず、短時間だけでも運転し、少しずつ順応していくことが大切です。
万が一の備えを確認する
頻繁に運転していた頃はそれほど気にならなかったトラブルや事故について、久しぶりの運転では心配になることがあります。
そのようなときは、事故の損害を補償する任意保険などを検討するのも1つの方法です。
運転に慣れる練習と合わせて、万が一のトラブルや事故に備える保険を見直すと、より安心して運転できるようになるでしょう。
まとめ
久しぶりに運転する際は確認事項や注意点のチェックなど、念入りに取り組むことをおすすめします。
また以前はよく運転していた場合でも、しばらく運転していないと感覚を忘れている可能性もあります。
まずは自宅の近くや交通量の少ない道路で練習を行い、技術や感覚を取り戻してから本格的に運転するようにしましょう。
さらに万が一の備えを手厚くすれば、より安心して運転できるようになります。
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東京都の市町村に住民登録のある方なら年齢・健康状態に関係なくどなたでも加入することができ、会費は年額1,000円または500円と大変安価です。
万が一の事故に備えて、お守り代わりにぜひご加入されてはいかがでしょうか。